2017-10-29

バーゼル決勝:デルポ vs.フェデラー 今夜23時〜

バーゼル決勝:デルポvs.フェデラー

みなさん、こんにちは!今日の横浜は昨日に続いて朝から雨です。昨日も今日もテニスコートの予約が取れたのに、雨天中止です。。あっ先週も。。どこまでツイてないんだ....


さて、現在行われているバーゼル大会(ATP500、バーゼル、スイスインドア)ですが、今夜日本時間23時に決勝が行われる予定となっています。そのカードは好カードのデルポトロ対フェデラーです。フェデラーの地元で、デルポトロがawayの中、フェデラーのゲームに対してどんな戦術で応じるか、とても楽しみです。


Del Potro : “Not many players can beat Roger, the greatest in history,”


デルポトロの言葉を受けて、フェデラーvs その他選手の過去勝率を調べてみました。その結果、Wikipediaによると現役選手で、フェデラーに勝ち越しているのは、ティエム(対戦回数 : 3) 、ナダル(対戦回数:38)とジョコビッチ(対戦回数:45)、なんとこの三人だけということがわかりました。さらに、フェデラーと対戦成績五分五分なのはスベレフ(対戦回数:4)と表に載っていないキリオス(対戦回数 : 2)、ATPNextGenの二人です。



ただし、ティエム、ズベレフ、キリオスの対戦回数が2〜4回、少ない回数で勝率を語るには少々無理があるのではという異論もあるかと思いますので、対戦回数20以上という条件で調べ直しました。その結果が以下表です。フェデラーが負け越している相手は、ジョコビッチとナダル、この二人だけです。また、現役選手・Big4以外でみると、フェデラーが一番負けているのはデルポトロです。さらに対戦回数を少し緩めて17回以上に絞ると、現役・Big4以外の選手でフェデラーに対し一番勝率が高いのはツォンガ(35%)ということがわかりました。逆にフェデラーと17回対戦し、全敗しているフェレールやユーズニーを見ていると、なんとも言えない気持ちの一方、ツォンガがいかにフェデラーと相性がいいのかが分かります。




ソース:https://en.wikipedia.org/wiki/Roger_Federer_career_statistics


上記の調査結果からまとめますと、デルポトロのいうnot many playersは、確かにnot manyです。データからは、最強フェデラーに勝ち越しているのはナダルとジョコビッチ、マレーは10回に4回の勝率。Big4以外では、10回の対戦で2〜3回の勝率でフェデラーに勝つデルポトロ、ツォンガ、ベルディヒ、ハース、の4人ですね。また、純粋に勝率だけをみると、ティエムが最もフェデラーに勝ち越している結果になっています。

次に、デルポトロ対フェデラーについて見ていきます。


バーゼル決勝:あのレジェンドとのブロックバスター!
Del Potro vs. Federer 日本時間 10/29(日)夜23時

今夜、今絶好調の二人の4年ぶりの決勝が行われます。上記の通り、デルポトロは、Big4以外の選手でフェデラーに対して高い勝率を誇る数少ない選手の一人です。地元のバーゼルで、2012年〜2013年2年連続決勝でデルポトロに敗れたフェデラーにとって3度目の正直となるのか、それともデルポトロのハットリックになるのか、今夜わかります!

超絶絶絶好調のフェデラー vs. 疲労度MAX Delpo



昨晩の準決勝でフェデラー対ゴファン戦をご覧になった方が多いと思いますが、フェデラーの状態を表す言葉が見つからないくらい異次元のテニスでしたね。ゴファンのプレーは決して悪くはなかったのですが、フェデラーに圧倒され、あっという間にno game状態に追い込まれた感じです。フェデラーはマンマリノ戦とは別人でしたね。

一方、デルポトロ対チリッチ戦では、デルポトロが良かったというより、チリッチが勝手に自爆していったという印象です。デルポトロはなんとか凌いで勝ったのは勝ったのですが、上海以降休みなくオーバーワーク状態で、背中などあっちこっちにガタがきていると本人が言っている通り、確かに背中にテープが貼ってありますし、疲労度MAXだと思われます。




Federer - Del Potro :17 - 6


"We've had some epic matches against each other: Semis at the French, Olympic semis, finals at the US Open. You name it, we've had some really good ones,"  ーRoger Federer
引用先:http://www.firstpost.com/sports/miami-open-roger-federer-sets-up-juan-martin-del-potro-clash-stan-wawrinka-into-3rd-round-3352668.html

  

写真: Getty Images Editorial、London Olympic 2012

この数字は二人の対戦成績(H2H)です。数字の通り、フェデラーが大きく勝ち越していますが、それでもデルポトロは過去にフェデラーに6回勝っています(全てハードコート)。その内の1勝は、あのセンセーショナルな2009年のUS OPENの決勝です。


デルポトロが怪我前で最後にフェデラーと対戦したのは、2013年のツアーファイナルズです。そのときはフェデラーが 4-6,7-6,7-5とかなりタイトマッチの末、勝利しました。また、名勝負として2012年ロンドンオリンピックでは、3-6、7-6、19-17でフェデラーの勝ちでした。3セットで4時間26分の試合でした。

2017年のH2Hは2:1


今年の対戦成績はフェデラー:デルポトロ=2:1です。デルポトロの1勝は、今年のUS OPEN QFで死闘の末フェデラーを下し、長年期待されていたフェデラー対ナダルの実現を阻止したあの試合です 笑 しかも、この一勝はなんとフェデラーの今年のGSの唯一の敗戦となりました。しかし、約1ヶ月後に上海マスターズでフェデラーがSFでデルポトロと対戦し、フルセットの末勝利し、リベンジ成功。

写真: Getty Images Editorial、US Open 2009


バックハンドウィナーが徐々に増えている!

ご存知だと思いますが、怪我前のデルポトロはフォアに負けないくらい、強烈なバックハンドを持っていました。ピンとこない方は、彼の全盛期の2009年の試合をみてみるとわかると思います。

復帰した2016年はスライスの多用で、両手バックハンドのシーンは重要な場面のみ、というのが2016年のデルポトロでした。2017年に入っても序盤はスライスがメインで、たまに打つ両手バックハンドも弱い、浅いという印象でした。しかし、後半に入り、特にUS Open以降、US Openからコーチを務める元ダブルズ選手、アルゼンチン人のPrietoの指導が良かったのか、バックハンドウィナーが徐々に増えてきましたし、スライスもうまく組み合わせて使っているという印象です。また、積極的にボレーに出たり、動きもすごく良くなってきました。正直、驚きです。デルポトロは大舞台にはとても強い選手ですが、ここまで戻ってこれたことに正直びっくりしています。まぁ、デルポファンとして嬉しい限りですが^^

まぁ、それでも、他の選手にとって、デルポトロの対策としてやはりバックハンドにアタックする戦術が有効と考えられているくらい、彼が本来もつ強いバックが戻ってきたとは言えないレベルだと思います。まぁ、デルポトロのミサイルフォアを回避するためにバックを狙ったほうがいいとは思いますが。

対するフェデラー...


デルポトロ:フェデラーがバックハンドを強化して帰ってきた



写真: Getty Images Editorial


デルポトロは、フェデラーについて次のように話しています:

" It doesn´t surprise me that he is playing at that level. If he continues like this, he will be able to comeback where he deserves to be. For sure he has a chance to be a World No. 1 again. His backhand improved a lot and he manages to win also when he doesn´t play his best tennis." 
ーJuan Martin del Potro

《 彼がこのレベルでプレーしていることに対して別に驚かない。このレベルを維持できればNo.1に戻れるでしょう。バックハンドをさらに強化してきたし、ベストなテニスをプレーしなくても勝てるからね 》

引用先:http://www.tennisworldusa.org/news/news/Roger_Federer/41723/del-potro-i-m-not-surprised-by-roger-federer-he-can-be-world-no-1-again-/

ライジングバックハンドを封印できるか

確かにそう思います。ご存知の通り、今年に入ってからフェデラーのバックがかなり強化されたので、もう弱点がないといっても過言ではないと思います。あのライジングバックハンドを封印できるもののみ勝機があると言われるほどです。デルポトロが、フェデラーのバックを封印できるか注目です。
バック以外でフェデラーを攻略できるとすれば、体力面でしょうか。ロングラリーで相手の体力を消耗させるという戦術ですが、問題は、長身のデルポトロ自身も、体力面ではあまり有利ではないことです。特に今は疲労度MAXのデルポトロにとって試合時間が延びれば延びるほど、フェデラー以上に自分の体力面に自信がない状態だと思います。そうすると、サーブを強化したり、積極的にボレーに出たりして、展開を早くするといった戦術をとると思います。



さて、デルポトロがhattrickを飾ることができるのか、とても楽しみです!

さぁ、どうなる!?




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